第119回 あつみにこんさーと
ドイツ歌曲とオペラ・アリア

第119回、今年度最後の あつみにコンサートは、ドイツ歌曲とオペラ・アリア ということで、バリトンの奥村晃平さん、奥村那月さん親子の演奏でした。
朝から雪の降る寒い中にもかかわらず、大勢のお客様にご来場いただき、心より感謝いたします。
普段、聴き慣れないドイツ語の曲でしたが、歌詞の説明をしながら歌ってくださったおかげで、皆さん真剣に耳を傾けておられました。
第2部のカルメンでは会場全体が手拍子で盛り上がり、心から楽しんでいらっしゃる様子が伝わってきます。
そして最後は、奥村さんの思い出の曲という事で、落葉松(からまつ)を歌ってくださいました。
さすが親子ならではですね。最後までピッタリ息のあった素晴らしい演奏に感激です!
今回は何と、韓国からのお客様もいらしていて、奥村さんの人脈の凄さを感じました。
普段あまり耳にする機会のなかったドイツ歌曲でしたが、とても新鮮で心地良いなと思いました。



今回のコンサートのプログラムです。


ステージを華やかに彩るお花の担当はスタッフTさん。
鮮やかなお手並みは、まるで花の魔術師さんですね。

会場入り口にも素敵なお花が飾られ、お客様をお迎えします。

受付の皆さん、よろしくお願いしま〜す!

開場時間となりました。

大勢のお客様が次々と来られます。

いよいよ開演です。
MCのスタッフHさん、よろしくお願いしま〜す!





本日は「ドイツ歌曲とオペラ・アリア」と題し、約17年ぶりのご出演となるバリトン 奥村晃平さん、ピアノ 奥村那月さんによる親子共演のステージです。
第1部はドイツ歌曲 シューマン作曲「詩人の恋」全曲。
歌詞はもちろんドイツ語ですので、まずは奥村さんご自身より詩の内容が語られました。

「詩人の恋」はハイネの詩によるシューマン作曲の歌曲集で30歳頃の作品。
曲は全16曲からなり、第1曲から第6曲までは恋の喜びを歌い、第7曲から第14曲までは失恋の悲しみを、そして最後の第15曲と第16曲は、恋の苦しみを海に沈めてしまうという告別の歌といった内容なのだそうです。

曲の始まりでは恋の喜びをロマンティックに、そして時には高らかに歌い上げます。




ピアノは奥村さんの娘さん、奥村那月さん。
このコンサートを聴きに来ていた私の親戚が、那月さんのピアノを「奥村さんの歌に優しく寄り添っているようだった」と表現していましたが、私も同感です。
まさに「あうんの呼吸」ですね!

じつは私は、奥村さんのリサイタルやオペラなど何度か拝聴しているのですが、その力強く美くしい歌声に毎回感動させられています。
昨年11月に名古屋で開催されたリサイタルには あつみにこんさーとのスタッフとして聴きに伺ったのですが、同行した他のスタッフもかなり感激している様子でした。

「詩人の恋」7曲目からは恋の破局を迎え、悲しみに打ちひしがれた様子が切々と歌われます。


最後は恋の苦しみとの決別で曲が締めくくられます。
恋と、そして苦しみを棺に入れて海に沈めてしまうなんて、想像を絶するほどの痛手だったのでしょうね。

ここで20分間の休憩です。
こちらで紙コップ入りのコーヒーやお茶、お水などを用意させていただきました。

今日は午前中から横殴りの雪で大変な空模様でしたが、幸い今は雪も止み、緩やかな日差しが窓から差し込んでいます。


第2部はオペラ・アリア。
様々な名高いオペラのアリアを披露して下さいます。
1曲目は、ワーグナー作曲のオペラ『さまよえるオランダ人』より
「オランダ人のアリア(月日たちて)」




「オランダ人の航海者はその傲慢さから悪魔の怒りを買い、永久に海上をさまよう運命を負わされてしまう。
ただ7年に一度だけは上陸を許されており、その時に彼の心からの愛を受け入れてくれる女性が現れたら、悪魔の呪いから解放される。
しかし、女性が現れなければ呪いは解かれず、死ぬことすら許されずに永遠に海をさまよわなければならない」という残酷な運命に翻弄されるオランダ人の苦悩を、見事に歌で表現されます。

2曲目は同じく、ワーグナー作曲のオペラ『タンホイザー』より
「ヴォルフラムのアリア(夕星の歌)」
この歌は誰もが耳にしたことのあるなじみ深い曲ですね。
亡きエリザベートへの想いを切々と歌い上げるヴォルフラムの切ないアリア・・・名曲です。
歌い終わると会場から「ブラボー!」のかけ声が・・・

じつは、リハーサル前のステージの準備中に奥村さんと娘さんの那月さんが、ピアノの位置について真剣に話し合っておられました。
演奏中はお互いが目線でコンタクトを取っておられるそうで、ベストポジションをお二人で何度も調整されていました。
なんとも仲睦まじい瞬間でしたね!


3曲目は、ビゼー作曲のオペラ『カルメン』より
「エスカミーリョのアリア(闘牛士の歌)」
この曲も誰もが知っているオペラのスタンダードですね。
奥村さんの手拍子に会場のお客様も応え、会場全体ががひとつとなり、華やかで楽しいステージとなりました。
汗を拭きながらの熱演、ありがとうございました!
そしてプログラム最後は、奥村さんご自身が大好きとおっしゃる、ジョルダーノ作曲のオペラ『アンドレア・シエニエ』より
「ジェラールのアリア(祖国の敵)」

ここで、あつみにこんさーとのスタッフよりお二人へ花束が贈られました。
そして、会場から温かく盛大な拍手が沸き起こります。







本日は奥村さんの知人として、はるばる韓国より総領事がお見えになりました。
とにかく奥村さんの大ファンだそうで、名古屋の大韓民国総領事館の記念レセプションでも歌って下さったそうです。
もちろん、とても流ちょうな日本語でご挨拶をされました。







アンコールは、ロッシーニ作曲のオペラ『セヴィリアの理髪師』より
「私は街の何でも屋」
ものすごい早口でまくし立てるバリトンのアリアの難曲ですね。
そして最後にもう一曲、ご来場いただいた皆様に感謝を込めて、小林秀雄作曲の「落葉松(からまつ)」を歌って下さいました。
じつは、奥村さんは小林秀雄さんとは個人的な交流があり、レッスンを受けられたこともあって、生前には大変お世話になったそうです。
「落葉松」は私も以前合唱団で歌ったことがあり、とても美しい曲で印象に残っています。
奥村さん親子の魅力満載の素敵なステージ、まさに至福のひとときでした。

皆様、ご来場誠にありがとうございました。
今年度のあつみにこんさーとは、これですべて終了いたしました。
次年度もスタッフ一同、心よりお待ちしております。


最後に出演者のお二人と共に記念撮影を行いました。
ちなみに、奥村さんの奥様もご一緒です。
奥村晃平さん 那月さん、素晴らしい演奏をありがとうございました。
スタッフの皆さん、お疲れ様でした!